ダンテズ・ピーク

ダンテズ・ピーク 1997

6.21

死火山“ダンテズ・ピーク”を調査しにやって来た火山学者ハリーは、調査の末、地殻変動の兆候を発見した。仲間の研究者たちに知らせたものの信じてもらえなかった彼は、市長のレイチェルのもとに押しかける。上司の反対を押し切って、避難を勧告するハリー。だがついに、大地震が起こってしまった。しかしそれも、大噴火の前触れにすぎなかったのだ……。

1997

陽のあたる場所

陽のあたる場所 1951

7.30

M・クリフト、E・テイラー共演、貧しい家庭に育ち、出世を夢見る野心家の青年が破滅してゆく物語を通じて、資本主義社会を痛烈に批判したヒューマンドラマの名作。 貧しい家庭で育った青年ジョージ・イーストマン。出世欲の強い彼はある時、工場を経営する叔父のもとで働くことに。やがて、彼は社交界で令嬢アンジェラと出会い、惹かれ始める。また一方で、同僚のアリスとも親密になる。そして彼女はジョージの子を身籠もった。だがパーティーで再会したジョージとアンジェラは、互いに強く惹かれ合い関係を深めていく。こうして対照的にアリスの存在が煩わしくなってきたジョージは、彼女の殺害を謀るのだが…。

1951

アフガン・レポート

アフガン・レポート 2014

6.59

2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件を受けて、アメリカ主導の下に始まった対テロ戦争にイギリスも参加。タリバン勢力を掃討すべく、アフガニスタンにも多くの若者が派兵されることに。2006年9月5日。同地の村カジャキに駐留していたイギリス部隊の兵士のひとり、スチューは、移動パトロール中、地雷を踏んで右足を失うはめに。さらには、彼の救出に駆けつけたほかの仲間たちも、次々と地雷に触れて重傷を負う。

2014

夢野久作の少女地獄

夢野久作の少女地獄 1977

5.90

ある私立の名門女子学院の放課後、甘川歌江と殿宮アイ子の仲が、同級生の間で噂になっていた。歌江は並はずれた体格から、“火星さん”という仇名を付けられ、みんなから疎外されていた。そんな歌江をアイ子は優しく労り、いつしか二人は誰も入り込むことのできない深い関係になっていた。二人の通学する学院の校長森栖礼造は、書記の川村や英語教師のトラ子と共謀して不正行為をおこない、歌江の弱みにつけ込んで処女をむさぼろうとする偽善者だった。あるとき歌江は森栖に犯され妊娠してしまう。それを知ったアイ子は血相を変え、歌江に詰寄るのだった。二人は傷つき、醜い大人の世界を知った。やがて二人は森栖ばかりでなく川村、トラ子、そして病身の妻を虐待し、芸者遊びに興じるアイ子の父・愛四郎らへの復讐心をかりたてていった。歌江ら卒業生の主催する謝恩パーティの行なわれたその夜、学院で火災がおこり、焼け跡から黒焦げの死体が発見される。そして森栖を呪った遺書が見つかったことなどから、その遺体は歌江と断定される。森栖は責任を追求されるのを恐れ、逃げまわる。歌江の死後、川村とトラ子が奇怪な死を遂げた。一方アイ子は、泥酔しきった愛四郎の前に現われ、そんな姿を罵り、貪欲な欲望をあざ笑うのだった。赤く染まる荒涼とした埋め立て地を、夢遊病者のように歩く森栖。突然二つの影が現われた。歌江とアイ子だった。火災現場から発見された遺体は歌江ではなかった。ただ茫然とする森栖の前で、二人は一体となり見る見る内に炎に包まれていった。炎と煙りに包まれた歌江とアイ子の前で、獣のように叫び狂乱する森栖の無惨な姿があった。地獄絵さながらのその光景の中で、黒い煙が大空に充満し二つの花芯は燃えつき、ひたむきな少女の心を犠牲にしたすべての復讐が終わった。

1977

ピクニック

ピクニック 1946

7.32

1860年、夏のフランス。パリで金物商を営むデュフール(アンドレ・ガブリエロ)は、妻ジュリエット(ジャヌ・マルカン)、義母(ガブリエル・フォンタン)、まな娘アンリエット(シルヴィア・バタイユ)、そして彼女の婚約者で婿養子となる予定のアナトール(ポール・タン)とピクニックに出掛ける。馬車を走らせて田舎にやって来た彼らは、太陽の光や草木の匂いを楽しみながら穏やかな一日を過ごそうとする。そんな中アンリエットは、舟こぎの青年アンリ(ジョルジュ・サン=サーンス)から舟で川に出ないかと誘われる。

1946